デザインは初校のスピード感が大事!効率のいい進め方とは?
すごく頑張ってデザインしたのに、大きな修正が入ってやり直しに…
初校からこだわりすぎていませんか?
しっかりコミュニケーションを取ってから頑張るようにしましょう
デザインでは度重なる修正が発生して想定よりも時間がかかることが多くあります。
その理由のひとつが「初校でこだわりすぎる」という点。
最初から完璧に仕上げようと力を入れるあまり、より修正が多くなって時間がかかってしまうというパターンですね。
結論から言うと、初校では6~7割程度の完成度で十分です。
私はこの考え方を取り入れてから、デザインの修正回数が減って大幅に効率化することができました。
この記事では、その理由を解説していきます。
初校にこだわりすぎては行けない理由
デザインのしごとの大半は、初校提出後の修正のやり取りにあります。
それなら、初校から完璧に仕上げたら作業時間も少なく楽ちんなんじゃないの?と思うかもしれませんが、5年以上デザイナーとして様々な案件をこなしてきた経験上、初校で完璧!という状況はほぼないと言っても過言ではありません。
それどころか、こだわりすぎたが故に修正が増えることもあるのです。
いったいなぜでしょうか?
①全体が見えなくなる
デザインの細部にこだわりすぎると、全体のバランスが見えづらくなります。
画面を部分部分で捉えるので、視野が狭くなってしまうからです。
特に、PCの画面上で作業する場合は、こだわっている箇所を拡大しながらデザインするので注意しましょう。
まずは全体のバランスを整えるのが大切です。
②クライアントとのギャップが生じる
デザインの前には打合せやメールでのやり取りがあるかと思いますが、そこでお互いのイメージが100%一致するのは稀です。
デザイナーが自分の頭の中のイメージで作り進めてしまうと、クライアントの思い描いていたイメージとどんどんかけ離れていってしまうことも珍しくありません。
まずは大まかなレイアウトの段階で一度確認をすることで、「ここはもっと明るい雰囲気で」「ここは写真を大きく」など、ギャップを埋めながら制作を進めていけます。
③修正が難しくなる
最初からこだわって作ると、修正が入った時に時間がかかってしまいます。
頑張って作った細かい部分の装飾まで作り直しになる可能性が高いからです。
例えば、使う写真が横長から縦長になった場合、文字の入れ方を変えて飾りのデザインも変えて…とドミノ倒しのように修正する箇所が発生します。
全体の方向性が確定してから細かい部分を作り込むようにしましょう。
効率のいい進め方は?
それでは、どのような進め方が効率がいいのでしょうか。
私は、6~7割程度の完成度で一度初校として見てもらい、イメージのギャップや修正する箇所を指摘してもらってから細かい部分のデザインに映るようにしています。
クライアントはデザイナーではないので、依頼の段階では完成のイメージがはっきりとはしていません。
まずは見本として大まかな方向性を示してあげることで、クライアントのイメージの解像度を上げて、より具体的な指示を引き出すことができます。
クライアントとのコミュニケーションが必須!
クライアントによっては、初校でデザインとして完成しているものが出てくると思っている人もいます。
なので、提出する際に「まずは大まかなイメージです、問題なければこのまま進めます」などの注釈があるとやり取りがスムーズです。
このように、デザインを依頼する側と作る側では認識に差が生まれやすいので、適度にコミュニケーションを取りながら一緒に作っていくようにしましょう。
プライドはいらない
最後に、この方法を実践する上で一番の障害になるのはプライドです。
「こんなクオリティで見せたら下手なデザイナーだと思われる…」などというプライドで時間をかけていると「こんなに時間をかけたんだからもっとクオリティ高くしないと…」と、どんどん自分の首を絞める事になります。
最終的なクオリティさえ高めることができれば、評価が下がるという心配はいりません。
わからないことが出たり悩んでしまうときも、意地を張らずに質問するようにしましょう。
効率のいいデザイン制作を
以上、デザインは初校のスピード感が大事、という話でした。
私はこの考え方で仕事をするようにしています。
最初こそ戸惑われますが、スムーズに進行できるので感謝されることも多いです。
デザインで時間がかかってしまって悩んでいる方はぜひ一度実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
▼関連記事